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東京国立博物館では、毎年夏休みに、家族そろって博物館で楽しんでいただこうと、親と子のギャラリーという展示を行っています。今年のテーマは「博物館の音楽会」。東京国立博物館の中はしーんとしているので、音楽は博物館とは無縁のような気がしますが、実は、音に関係ある作品がたくさんあります。

展示室の中で、古代のはにわは、にぎやかに太鼓や鼓、カスタネット、琴を演奏しています。馬は鈴をつけ、歩くたびにカランカランと音がしそうです。正倉院にも伝わった、ハープのような箜篌(くご)や、琵琶に似た形の阮咸(げんかん)をみて、天平の音に想いをめぐらせてください。宮廷の音楽に使われる笙(しょう)や篳篥(ひちりき)などの雅楽の楽器もご覧いただけます。

雅楽を演奏している奏楽人形や、仏画の中で阿弥陀とともにおりてくる仏たちは、さまざまな楽器を合奏して、大変にぎやかなようすです。
鏡、かんざし、刀のつば、やきものなどの工芸品の中にも、楽器をテーマに作っているものがあります。それを使っていたとき、心の中で、音楽が聞こえていたのではないでしょうか。
会期中には、ご家族で演奏をお聴きいただける雅楽の演奏会や、実際に楽器をさわったり演奏することのできるハンズオン体験も行います。ぜひ、耳のかわりに目をすませて、博物館の中の音楽会をお楽しみください。
(すずき みどり・東京国立博物館教育普及室主任研究員)
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